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  • 2008.04.17 Thursday
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◇30・《 江戸時代の剣豪小説(9) 》

死んだはずの男が死神となって甦る


黒崎裕一郎 
冥府の刺客 1
死神幻十郎
徳間文庫文庫
2001年1月15日出版
(1998年3月廣済堂出版の再文庫化作品)

死神幻十郎―冥府の刺客
死神幻十郎―冥府の刺客黒崎 裕一郎


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★★★☆☆


「作家」


 黒崎裕一郎といえば剣客小説。剣客小説といえば黒崎裕一郎。というようなイメージのある作家です。当ブログでも、黒崎裕一郎の本は、一度紹介しているのですが、そのときには任侠小説。斬りあいのシーンも確かにあったのですが、黒崎裕一郎にしては物足りないものでした。しかし、本書はバッチッバチの剣客物。お腹いっぱいなるまで、斬りあいお楽しめました。


「あらすじ」

 町奉行所同心・神山源十郎は、妻を凌辱した同僚を切り殺してしまった。斬首を命じられた源十郎だったのだが、楽翁と名乗る謎の老人に命を救われ、影目付になることを強要されたのだった。死神幻十郎と名前を改めた源十郎は、なぜ妻が同僚に襲われたのかを調べ始める。事件の陰には、同心時代追っていた麻薬の密売組織と幕府の大物が絡んでいたのだった。


「感想・解説」

 時代小説では、フィクションであるのに関わらず、実在した人物が登場することが多いのですが、本書でも大物が登場しています。それは、松平定信なのですが、かなりアクの強いというか、悪人というか、ともかく濃いキャラとして登場しています。松平定信が出てくる時代小説は数多く読んでいるのですが、好人物だったという記憶がありません。一昔前までは、悪が田沼で正義の定信という図式だったのですが今では、逆になってしまったようです。

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